| そこは乾燥した荒れ地だった。過酷な砂漠越えをする隊商の列を、電撃を飛ばす青い竜が襲っている。それを滅ぼしたものには商人ギルドから報酬が出る。そういう話だった。 陽炎漂う広い荒れ地に潜む竜を探すなんて厄介な事だ。イリネアを始めとして五人の仲間は、とりあえず最後に襲われた隊商の生き残りから、その場所を聞き出し何か手がかりはないかと探してみた。 ところが、こういうのは運がいいと言えるのだろうか? 重たげな鎧を身にまとい完全武装の、つまり戦う事は得手であるが捜索など探し物など大して手助けにならないポルメリア目掛けて、地に潜っていた青い竜が不意打ちしてきたのだ。 仲間はただちに散開して間合いをとる。それを確認する間もなくポルメリアは浮遊盾を起動し、愛用の大剣を振るって迎え撃った。 竜は電撃を吐き出して、初手でポルメリアを焼き殺そうとする。しかし善なる軍神の加護のもと、天使の眷属として電撃などまったく受け付けない彼女に対し、それは有効な攻撃ではなかった。 仲間の援護など期待せず攻撃するポルメリア。それに自らの爪や牙で応酬する竜。 イリネアたちは離れた場所で寛ぐばかりだった。 |